BUSINESS/STRATEGY

人材・組織戦略(3)教育方針・制度

人の“成長”に向き合い、人の“可能性”を追求する

我々の事業は、すべて“人”の力によるものである。ゆえに、我々の事業を継続していく上で最も重要なこと、それが“教育”である。
ここでは、社内で実施されている研修を中心に、オースビーの教育方針・制度を紹介する。我々がいかに“本来の教育”、“本当の成長”というものに向き合い、事業や日常とつなげて実現しようとしているかをお伝えしたい。

教育方針

本質的視点 = 人の“成長”に向き合う

人の“成長”とは、知識を増やすことでも、技術を身につけることでもない。
その人が積み上げてきた様々な資源(能力・経験・教養・知性・感性・習慣や行動力・決断力、等)を統合し、眼前の現実に対して、より発揮できるようになることである。
それは、知識や技術の蓄積に比べて格段に困難であり、成長プロセスのシナリオを描くことすら難しい。だからこそ、人はそう簡単には成長しない。
オースビーは、この難しさに向き合い、信念を持ってコスト・時間・エネルギーを投下し、人を本当の意味で“成長”させていく。

長期的視点 = 人の“可能性”を信じる

一般に、企業は費用対効果を求める。教育を行う上でもそれが尺度となり、かつ、その視点は短期的なものになりがちである。“即戦力”といった言葉が重宝される。
オースビーは、長期的な成長に向けた教育にこそ資源を投入する。
その根底にあるのは、人は成長し続けられる存在であり、どこまでも成長できる存在であるという、人の可能性への信頼である。

新入社員研修

新入社員研修 = 我社の教育の根幹であり、基盤である

人材の長期的、本質的な成長を実現するためには、その成長のスタートである新入社員の時期に、成長のベースとなる社会人、組織人、生産人としての基本となる思考(物事の見方、考え方)、行動習慣(動き方)を身につけることが決定的に重要である。オースビーではこの“基本づくり”を我社の教育の根幹・基盤と位置付け、新入社員に対して5ヶ月間の新入社員研修を実施している。
ここでは、その新入社員研修の体系・内容を紹介する。

オースビーの新入社員研修は大きく3つのカリキュラムで構成されている。

社会人研修

“本来・本質”に迫ろうと、自ら摸索し続けるためのベースをつくる

社会人研修では、組織観・人間観・社会観・企業観・歴史観⋯といった物事の見方、考え方についての講義や演習を行う。研修を通じて新入社員は、“本来・本質”の一端に触れる経験をし、“物事をどう見るべきか”“本来どうあるべきなのか”を問い続ける姿勢、習慣の種を身に付けていく。
こうした姿勢や習慣の種が、将来、企業における人・組織づくりをしていく上で必要な、「現実に向き合いながら“本来”や“本質”に迫ろうと摸索し続けていく力」のベースとなる。

与えられたテキストを読むような学習では、こうした理解はできないと考えている。社会人研修では、経営TOP自ら講師となり、生身の人の言葉を通じて、言葉上だけではない感性を含めた本当の理解を実現することを目指している。

BE(ビジネスエンジニアリング)
技術研修

ビジネスエンジニアリングのためのベースをつくる

この研修では、企業組織を実際的・具体的に変革していくためのツールとして不可欠な“情報システム”の、本来あるべき構築をしていく能力・技術を習得する。
コンピュータシステムに関する知識や技術を身につけるだけでは、あるべき“情報システム”は構築できない。顧客企業の人・組織を取り巻く現実(思惑・感情・風土・習慣⋯)について、「なぜそうなっているのか?」を一つ一つ辿り、各事象のつながりや意味を含め、あるがままを捉えることで、「どうあるべきか」に迫ることができる。

具体的には、以下のような能力開発・技術習得に向けて、講義・実習形式での研修を実施している。
◆人・モノの動きや物事の流れを俯瞰し、つながりを分かり、可視化する能力・技術
◆本質的な仕組み・ルールを理解・適用したり、想像・発展させる能力・技術

実践力基礎研修

具体的な行動習慣を体得する

社会人、組織人、生産人として成長していくためには、考え方や方向性を理解するだけでは不足である。会社の中での具体的な組織行動・生産活動を通じて、感じ方や動き方を体感的・体得的に身につけていくことが必要である。 実践力基礎研修では、組織行動・生産活動の演習や実践を行うことで、新入社員の行動習慣の基本を身につけることを目指している。

以上が研修の概要であるが、オースビーの研修はカリキュラムを順番にこなすだけのものではない。集合研修でありながら、新入社員一人ひとりの状況を、教える側がつぶさに把握し、適切に成長できるようにリアルタイムに指導していく研修である。カリキュラム、個別対応、⋯様々な要素が一体となって新入社員の基本づくりを実現している。

フィールダー研修

フィールダー研修 = ビジネスエンジニアリングの中核能力の継続的向上

フィールダー研修では新入社員研修で形成した基礎をもとに、ビジネスエンジニアリングの実務の中で情報を生産し人・組織を動かすための社員の能力を育成する。

オースビー社員は様々な研修を通じて、長期的・自律的成長の基因となる「知的因子」を年次・役割に応じて全方位から獲得する(例:思考プロット、歴史・哲学・科学知識、組織的ファームウェアなど)。研修で得た知的因子を実務とつなげて実践に移し、また実践の中からフィードバックを得て更に成長への自立的模索を行う。

実務とフィールダー研修の相互作用によって、社員がより高次元のゼネラリストへ成長するための研鑽を推し進めるのがオースビーの教育である。

フィールダー研修体系

フィールダー研修概要(一部抜粋)

情報力強化研修

企業組織の中の多種多様な情報の流れを理解し、情報を扱うために必要な技術を学ぶ。生産組織の中で本来あるべき情報を生み出す知力を磨く。

組織化研修

社員が社内外でつくるべき「組織」の本質を学び実践行動へつなげる。組織論の古典を精読するほか、組織の先導者としてあるべき姿勢を身につけるための訓練を行う。

未来商品開発研修

オースビーが顧客に提供する商品を「世界の歴史」「人類の本性」といったより広い視野で捉え、未来の商品を模索する。我社をどうつくるか、社会に対してどのように責任を果たすかということを模索し、実際に行動する力を伸ばす。

これらの研修はいずれも、オースビー社員が企画・カリキュラム作成・運営を行っている。その場、その時の社員(受講者)の状態、会社の状況によって、研修実施の都度、内容を柔軟に変更しながら実施することで、より効果的な研修を実現している。