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商品 変革プロセス

変革プロセスの中核概念

企業における「A.“時の獲得”と、B.“知の進歩”」は、具体的にどのような形で現れるのか。

A.時の獲得

企業における“時の獲得”は、組織としての「時間概念の革新」として現れる。 時間概念の革新には2つの要素がある。

1つは企業活動のあらゆる場面での「経営適正時間概念の共有」。企業活動には様々な階層があり、その階層に応じた適正な時間感覚を組織や人が持ち、共有することが大事である。

(例)
  • ・経営計画づくり……短期、中期、長期といった時間
  • ・事業遂行……方針や戦略に沿った時間
  • ・現場業務、管理……即、日、週、月、年などの、場面に応じた時間

こういった時間感覚が適正でなかったり共有できていなかったりすると、すべきことが適切な時に実行されない、時間をかけすぎる・かけるべき時間をかけない、社員が見ている未来がバラバラ……といった様々な問題を引き起こす。

時間概念の革新のもう1つの要素は「危機感の発露」。適正な時間概念を持つことを進めながら、その時間感覚から持つ未来への危機感が組織の中で発露されること。危機感の発露がないと、人々は現在を変えようとはせず、あらゆる難事に対して後手に回るしかなくなる。

B.知の進歩

企業における“知の進歩”は、企業活動の持つべき武器である様々な“経営ソフトウェアの拡充”として現れる。「理念、方針、戦略」といった経営の根幹となるソフトウェア、「業務、ルール、システム」といった生産活動を進めるソフトウェア、そして「風土、文化、暗黙知」といった人々の行動を無意識に規定する非言語的ソフトウェアなど、企業は様々な“知”によって成り立っている。

“時の獲得”も“知の進歩”も人の脳内で起きる働きである。企業組織の場合も同様に“組織脳・組織記憶”によって、“時の獲得”=“経営適正時間概念の共有、危機感の発露”と、“知の進歩”=“経営ソフトウェアの拡充”が進行する。ゆえに、企業を根本から変えるためには、“組織脳・組織記憶”を常につくり続けなければならない。
組織脳とは、企業内に日々蓄積されていく組織記憶(=人内じんない記憶と人間じんかん記憶)による、あらゆる情報の流れ(創出・取得・再生・伝達・保持・加工)の総体。オースビーは企業変革のプロセスを通して、顧客企業の“組織脳・組織記憶”を変え続ける。
そして全ての過程において企業変革の成否を最も左右する「組織の危機感」をつくり続ける。

変革プロセス

STEP.1企業活動の現実認識=組織脳の再構築、危機感づくり

  • ・現状の企業活動を、徹底した情報の浮上化・顕在化によって認識する。 具体的にはヒアリングを中心とした現状把握と視覚化(文書化、図式化)を行う。この仕事の過程でこれまで認識していなかった様々な現実を目にし、顧客企業とオースビーの人々の組織記憶(人内記憶と人間記憶)が大きく書き換わる。
  • ・同時に、あらゆる現実を直視することで、自ずとこれまで認識していなかった 様々な危機感を持つようになる。

STEP.2理想づくり=経営適正時間概念の刷新、危機感づくり

  • ・認識した現実と、その企業の理念をもとに、向かうべき未来・理想を構築する。その構築を通して、経営適正時間概念を刷新する。
    ほぼすべての人が、日常の業務や市場競争の中で、近視眼的・短期的な思考ばかりになってしまう。本来向かいたい未来を構築しながら時間概念をつくり直し、そこから新たな危機感を持つ。

STEP.3方針・戦略・計画づくり=理想実現に向けた新たな経営ソフトウェアづくり、危機感づくり

  • ・理想実現に向けた方針・戦略・計画を、顧客の意志が確定化するようなリードをしながら策定する。
  • ・企業全体の資源を俯瞰して、いかに組織的に実行するかを、既存の方法やフレームワークといったものに一切囚われず、動的に策定する。
  • ・具体的な計画を明らかにすることで、「この変革をやらねば自社は立ち行かなくなる」という、より切実な危機感をつくる。

STEP.4新事業・新業務づくり=方針・戦略・計画に基づく現場行動レベルの実行ソフトウェアづくり、危機感づくり

  • ・理想の具現化のため、あるべき現場行動(人・チーム・情報の、すべての動き)を詳細に決める。
  • ・その過程で企業のあらゆる資源を動的に動員する「組織化(Organizing)」をオースビーがリードして推進する。この過程でさらに組織脳が拡充される。
  • ・オースビーは新業務が確実に遂行できるまで責任をもって主導する。
  • ・理想の具体化には当然様々な障壁がある。その障壁を乗り越えねば、それまでに発露された危機感が低下する。障壁を積極的にクロ-ズアップし、乗り越えねばならないという危機感を常に持たせ続ける。