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概念を力に変えるエンジニアリング

ビジネスエンジニアリング本部

Takuji Funada

国際文化学部

仕事への思い

仕事は、自分が社会と本格的に繋がる唯一の手段であり、先人達が繋いできたこの社会を守り、発展させ、継承していく営みです。ならば、自分は一時代の流行を先導するのではなく、いつの時代も変わらず人が大切にせねばならないもの、人がより真っ当に生きていく基盤になるものを生業としたい。そういう思いで仕事をしています。
現代社会で各業界をリードする立場にある顧客企業を見渡すと、各社が例外なく追求しているのは「経営の効率化」です。経営リソースが有限かつすぐには変化しないという前提に立ち、いかに、より少ないリソース投入で今以上の結果を出すかという「効率の最大化」を追求しようとします。
これが社会のパラダイムとなっている今、資金・材料・設備といった目に見える形而下のリソースに留まらず、目に見えない形而上の人的(心的)リソースの投入さえも削減が絶対善とされています。 改革先の顧客現場で仕事をしていると、日常的な対話といったレベルでも、得たい結果が得られそうな相手や話題にしかエネルギーを投入しないという姿勢や態度が相当色濃くなってきているという感覚があります。

これらの動きは決して「人類史の本流」を行くものではありません。人間の心から湧き出るエネルギーを削減に向かわせる先に、社会の未来はないからです。巨視的な史観を持って意味づければ、これは「人や組織には無限の資源があり、その資源を仕事へ極大投入することでこそ人は進化し、社会は発展するのだ」ということに人類が本当に気付くための「摸索の一過程」です。同時にそれは、人と組織の中には、今はリソースと認識できていないリソースが存在しているのだという「社会の大きな発展余地」に気付くための摸索の過程でもあります。
この摸索におけるリーダーシップの発揮こそが、我々オースビーが展開するビジネスエンジニアリングです。

仕事(具体)はあるが、組織(概念)が無い

「仕事はあるが、組織が無い」
顧客の現場に赴いた際、業界、そして官民を問わず感じることです。
立ち並ぶ高層ビルの中で膨大な数の人々が広範多様な仕事を朝から晩まで一生懸命しています。だから「仕事」はそこに厳然と存在する。しかし、その具体的実行において、「自社らしさの追求」、「自社として絶対に譲れない何か」が感じられず、社員一人ひとりからは「自社への所属の喜び・誇り」が感じられない。オフィスの中で社員が思い思いに業務をこなすだけで、誰も自社という概念と繋がろうとしない。即ち、そこに「組織」が無いのです。

私は現代において日本企業の根本的強さが失われている原因はここにあると捉えています。歴史を見ても、我々日本人は、生きるための日々の労働行為において、物質的な生産成果と共に、「勤勉」、「正直」、「忠誠」といった概念を自らの「精神」に実現することを追求し、そこに生きがいを見出してきた民族です。即物的な結果だけではなく、内なる概念の実現に心を燃やすことができる。私はそれが「日本人の知性」であると思います。

企業組織が社会の主たる生産の場となった現代は、人は自らの「人格」において高い精神性を追求することに留まらず、自らが所属する「組織(法人格)」に高い精神性(概念)を実現することを「より高次の生きがい」とできる社会です。人・組織はこの道を進まねばなりません。

我々が行う企業改革においては、企業にとっての「自社の精神」の実現は追求すべきテーマでもあり、同時に自らを突き動かすリソースでもあります。物的に制約を受けないこの無限のリソースをどう扱えるようにするかに社会発展の大きな可能性があります。オースビーが手がける事業は、企業組織におけるこの無限のリソースのエンジニアリングに他なりません。

「信」を力にするエンジニアリング

時代が進むとともに、外部から入手可能な情報量が飛躍的に増大し、人はそこに右往左往して自らの内側に「信ずべき概念」を持てなくなってきていると感じます。「外に答えがある」、「あらゆるものが外部獲得できる」という錯覚の現代において、我々は自分、自社、さらに言えば自国(日本)の内側に「信ずべき何か」を築き上げていく方向に進まねばなりません。「信」のパラダイムを次の段階に進めねばならないのです。

今の社会において、人が信じているもの。それは、2つの「理」に適うこと(=合理)です。
1つは「科学合理」(例えば、手に持っているものを離せば鉛直下向きに一定の加速度で落下すると信じている)。そして、もう1つは「経験合理」(過去の経験則から予測・類推できることは信じる)です。

しかし、社会には、科学で証明もできず、自分が直接経験したわけでもないが、信じる対象が存在します。
いつの時代も人間の心の中にあり、いつの時代も人を動かす「真実」です。この真実を信じ、そこに従う「真実合理」とでも呼ぶべき「第3の合理」が社会には存在します。本当の知性とは、内なる真実を見出し、従っていくことです。その知性は人を物質世界から自由にします。

「信」のパラダイムを次の段階に進めること。それは、これまでとは別の新たな対象を探し、信じることではありません。人が実は皆、心の奥底で知っている「信ずべき対象」を顕在化させることです。そして、今後の社会、ビジネスの世界は、この「内なる信の力」を生産活動の駆動力とせねばなりません。我々オースビーは、その「体現的推進者」であり続けます。

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ビジネスエンジニアという仕事

ビジネスエンジニアリング本部

Daisuke Shibata

商学部

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仕事を進める「公」の価値

ビジネスエンジニアリング本部

Yui Taira

法学研究科 2014年入社